冬至といえばかぼちゃとゆず湯。
夕食のおかずにかぼちゃを食べて、その後は香りの良い柚子湯で楽しむ方も多いと思います。
でもこの柚子湯がちょっとやっかいなことになりがちなんですよね。
それはお肌のぴりぴり感。
ゆずの刺激でお肌が痛く感じてしまうことがあるんです。
それにしてもなぜ柚子湯で肌が痛くなってしまうのか?
このページではその原因や対処法をはじめ、お肌の弱い人でも柚子湯を楽しむ方法についてご紹介します。
柚子湯が痛い原因は?
香りの良いゆずをお風呂に浮かべてたまにはゆったり~・・・と思ったら、お肌がチクチクぴりぴりでめっちゃ違和感!
せっかくのリラックスタイムもこれでは残念すぎますよね。
柚子湯が痛いと感じてしまう原因は何なのか?
■リモネン
お肌のぴりぴりの原因は柚子の皮にある「リモネン」と呼ばれる成分です。
よーく観察してみると柚子の皮表面につぶつぶがあり、その油胞の中に「リモネン」という製油が含まれています。
リモネンは油を落とす効果があるため、お肌の皮脂を必要以上に落としてしまい刺激となってぴりぴり感を感じてしまうんです。
乾燥肌で肌のバリア機能が落ちていたり、皮膚の薄い子供は特にすぐ痛くなったりします。
お肌のぴりぴりのもとになるリモネンですが、実は悪さばかりする成分ではないんです。
柚子湯でふわぁ~っと香るあのニオイはリモネンによるもの。
リラックスさせてくれるうえに血行促進効果もあるんです。
かゆみを引き起こす元でもあるけれど、リモネンがなければあの香りも楽しめない・・・何とも皮肉な話です。
■柚子の果汁
柚子の果汁は飲んでみてもわかるようにとっても酸っぱい強い酸性ですから、肌を刺激しやすいのです。
柚子湯が痛いときの対処法は?
柚子湯に入ったときに体がぴりぴりして痛みが出たときはどうすればいいのか?
すぐにお風呂から上がって、シャワーで柚子の成分を洗い流しましょう。
この時石鹸などは使わずぬるめのお湯で流せば、ひとまず症状は落ち着きますので大丈夫。
柚子のリモネンで体の皮脂が落ちて肌は不安定な状態になっていますので、お風呂上がりには保湿クリームを塗ってしっかり保護してください。
もしも1日経っても皮膚のチクチク感などが治まらないようなら皮膚科で診てもらった方がいいかもしれません。
柚子湯 お肌に優しい作り方は?
柚子湯は楽しみたい!でもぴりぴりするのはちょっと・・・
お肌の弱い人でも安心して入れる柚子湯の作り方をご紹介します。
■よく洗う
購入した柚子は無農薬とは限りません。
もしも農薬が付いている場合は、お風呂に浮かべたときに溶け出して肌の刺激になる可能性もありますので使用する前にはしっかり洗いましょう。
■柚子はカットしない
柚子を存分に楽しみたいという場合は、エキスがしっかり出るように柚子をカットしたくなりますがこれが刺激の元!
果汁の刺激で肌がかゆくなりやすいので、柚子は丸ごとのまま入れるようにしましょう。
■柚子には触らない
柚子は丸ごとふろに浮かべたとしても、揉んだり触ったりするのはNG。
肌を刺激するリモネンや果汁が浸みてしまいますので、プカプカ浮かぶ柚子を見ながらお風呂を楽しんでくださいね。
■柚子は少量で
お風呂にたくさんの柚子が浮かんでいた方がビジュアル的にはいいかもしれませんが、たくさん入れればそれだけ刺激も強くなりますので1~2個程度入っていれば十分です。
■柚子の皮を乾燥させる
生の柚子だとどうも肌の調子が・・・という方は、事前に柚子を買っておき、柚子の皮を薄くそぎ取り天日干しして乾燥させたものをお風呂に入れるという方法もあります。
柚子の皮自体は薄いので、1日あればカラカラに乾きます。
生の状態よりお肌のぴりぴりは起こりにくくなります^^
■肌の弱い人からお風呂に入る
家族で暮らしている場合、肌が弱い人もいれば全然平気!って人もいるわけです。
肌が弱い人は柚子は浮かべるだけにしておきたいですし、お肌の強い人にしてみれば柚子の果汁をギューギュー絞ったお湯に入りたいなと思うかもしれません。
柚子湯の日だけはいつのもお風呂の順番で入るのではなく、お肌の弱い人から入るようにするとよいです。
最初はお肌の弱い人が柚子を1個浮かべるだけで入浴を済ませたら、お肌の強い人用に柚子をカットして袋に入れて浮かべるようにすればみんなが満足するお風呂にすることができます。
おわりに
冬至に柚子湯に入ると風邪を引かないといわれていますが、心のどこかではホントかな~?って思っていたんです。
でも去年、柚子湯をしようと冬至の日にスーパーに買いに行ったらすでに売り切れで買えず、仕方なく柚子湯はやらずに終わってしまったんです。
そしたらなんと、その後ひどい風邪で2日寝込んでしまいました。
やっぱり柚子湯と風邪の関係はホントだったのかも・・・?!
今年は柚子をしっかりゲットして柚子湯をやりたいと思います。