体の具合が悪いときに飲む薬や、健康・美容のために飲むサプリメントなど錠剤を飲む機会はたくさんありますよね。
錠剤自体の大きさはそれほど大きくなくても、噛まずにゴクンと飲むとなるとちょっと大きいなあ~・・・と感じるようなものもありますよね。
大人だからといって錠剤を飲むのがうまくなるわけでもないですし、喉に引っかかって苦しい思いをしたなどのトラウマがあると怖くなってしまいます。
錠剤をうまく飲むにはどうしたらいいのでしょうか?
錠剤の飲み方のコツは?
水と一緒に錠剤もポンと口に入れてゴクッと飲む。
たったこれだけのことなんですけど、なかなかどうして難しかったりもします。
錠剤を飲むのが苦手だと、水だけが喉の奥に流れ舌の上にはしっかりと錠剤が残っていることはよくありますよね。
なぜこんなことが起こってしまうのかというと、一番大きな理由は「コワイから!」です。
錠剤が喉に引っかかってしまったら・・・とか、気管のほうにはいってしまったら・・・と起こってもいないことを想像すると、喉にも力が入ってスルッと流れていってくれません。
必要以上に「飲み込む」ことを意識しすぎたり、たくさんの水で錠剤を押し流そうと口いっぱいに水を貯めてしまったりするとかえってうまく飲み込めず失敗してしまいます。
スルリと飲むにはどうしたらいいのか?そのコツを見ていきましょう。
■まずは水を飲む
錠剤を飲むときに、いきなり水と錠剤を口にポンと入れて飲もうとしていませんか?
まずは水を一口飲んで口の中を潤しておくと、スムーズに飲み込みやすくなります。
歳をとるにつれて口の中が乾燥しやすくなっていますので、口の中の粘膜に錠剤が引っかかってしまったら大変です。
必ず水を一口含んでから、錠剤と水を飲むようにしてください。
■適量の水で
錠剤を水で一気に流し込みたい・・・そんな気持ちが大きいと、薬を飲むときに含む水の量は多くなりがちです。
口の中が水でいっぱいになってしまうとかえって飲み込みにくいですから、薬と一緒に含む水はゴクンと普通に飲み込める程度の一口分かそれより少し多め程度で十分です。
また、飲む時はまず水を口に入れてからその後錠剤を入れて浮かべるような感じにするとうまくいきやすいです。
■上を向かないくても大丈夫
錠剤が苦手な人がやってしまいがちなのは、錠剤を飲むときに上を向いて飲み込もうとすることです。
目線を天井に向けた方が喉から下に錠剤がスルリと落ちていくような気がしますが、実はそうでもないのです。
上を向くと食道が閉じ気道が開いてしまうので、せっかく飲み込んだ錠剤が思わぬ方へ流れてしまい猛烈にむせることにもつながります。
なので錠剤を飲み込むときの目線はまっすぐでほんの少~~~~しだけ顎を引く程度がぴったり。
このまま普通に水を飲むような感じで錠剤と水を口に入れてゴクンと飲めばOK。
ただし重みのある錠剤は上を向いた方が飲みやすいときもあるので、状況に応じて対応してください。
錠剤を飲むんだ!と意識せず水を飲むような感覚で気楽に行きましょう。
錠剤を見て「大きいなあ」と感じるときは、鏡の前で口を開けて喉の大きさを確認してみてください。
その錠剤よりも喉の口径のほうがはるかに大きいですよね?
その喉の大きさがあれば錠剤が通らないわけないんです。
だから大丈夫、普通に飲めるんだ!と自分の喉を見て納得できたら錠剤を飲む恐怖もなくなると思います^^
■食べ物と一緒に
頭では理解しているけれど、どうもうまくいかないというときは身近な食べ物を利用してみましょう。
ダメなときは何かに助けてもらえばいいのです。
まだまだ錠剤の恐怖が消えないのに、ムリをしてまでやっていると良くない方向に行ってしまいますのでいったん普通の飲み方から離れましょう。
例えば喉をスルッと通りやすいゼリーやプリン。
適当にかみ砕いて飲みこむ時に錠剤も一緒にポンと入れて、ゴクンとすれば難なくクリア。
そのあとはしっかり水を飲んでくださいね。
ちょっと甘いデザート類だと気持ちもホッとして緩むので、少しは飲みやすいと思います。
個人的にいいかもと思ったのはバナナ。
バナナを普通にかみ砕いて、飲み込むときに錠剤も一緒に飲み込むようにしてみたら、バナナ特有のネバッツルッっとした食感で喉の奥に行きやすかったです。
人それぞれ飲みやすいと感じるものは違うので、色々試してみるといいかもしれませんね。
錠剤を割って飲んでもいいの?
飲み方のコツはわかったけれどまだハードルが高い・・・そんな人は、錠剤をせめて半分に割って飲めないか?と考えるかもしれません。
錠剤に割線が付いているものは割ってもいい場合もありますが、中には単なるデザインということもあるのでやはり判断は付きにくいです。
割って飲んでいいかは錠剤の種類によって違うので、残念ながらここで大丈夫かダメかの答えをいうことが出来ません。
ただ、錠剤の内側は何層にもにもなっていて体内で錠剤が溶け出す時間を計算して緻密に作られているのは確か。
飲みにくいという理由だけで勝手に半分に割って飲んだりすれば、結局効果が薄れてしまったり逆に効き過ぎてしまい何らかの症状が出ることも考えられますのでおすすめできることではありません。
その錠剤が薬局でもらう薬なら、錠剤は苦手だと伝えておけば粉薬などに変えてくれますのでまずは相談してください。
何も言わずそのまま薬をもらってきて、飲む段階になってから悩むのでは遅いのです。
市販のサプリメントなら製造または販売会社に問い合わせて、半分に割っても大丈夫か確認してみてください。
大きなところならお客様相談室などをもうけていますので相談しておくと安心です。
おわりに
ウチの姉は口の中に10個くらい錠剤を入れて一気飲みしても全然平気な人なんですが、ホントにスルッと飲んでしまいます。
見ているコッチが、ホントに今飲んだの?って聞いてしまうくらいあっという間。
何も考えず意識せず飲んでいるのがいいのだと思います。
頭で考えて錠剤を飲まないようにすればきっとうまくいくと思いますので、今日ご紹介したコツを思い出して役立ててみてください。