健康番組や雑誌などでもたびたび取り上げられるもち麦。
ダイエットにいいとか健康に良いなどの噂は聞いたことがあるものの、どんな物かがわからないといつも食べている押し麦でいいや~ってなったりしますよね。
もち麦・押し麦どちらも「大麦」であることは間違いないですが、一体何が違うのでしょうか?
このページでは2つの味や栄養効能・使い方などについてご紹介します。。
もち麦と押し麦の違いは?
■押し麦とは?
まずはおなじみの押し麦から見ていきましょう。
真ん中に縦線が入っているのが目印の押し麦。
うるち性の大麦の外皮を取り除いたものを蒸気で加熱して柔らかくしローラーで押しつぶしているので、あの平べったい特徴的な形になっているのですね。
うるち性なのでさっぱりとしていて、ごはんと一緒に炊くとちょっとパサッとしたように感じることが多いです。
大麦は水を吸いにくく調理に時間がかかりますし消化もしにくいので、このように加工することで食べやすく美味しくなるというわけです。
ごはんに混ぜて一緒に炊いた場合でも、この加工のおかげで米と同じ加熱時間でもきちんと柔らかくなってくれるんですね。
■もち麦とは?
もち性の大麦を精麦したもので、押し麦のようにローラーなどで加工する工程がなくコロンとした大麦そのままの形をしています。
もち性なので加熱したときにもちもちとした独特の食感があります。
精麦の仕方はメーカーにより調整されていますので、それぞれに味わいも違います。
・・・というわけで押し麦・もち麦をざっくりご紹介しましたが、違いは大麦の種類や精製・加工の違いです。
それにより味や栄養面でも差が出てきます。
もち麦と押し麦の味の違いは?
もち麦と押し麦、どちらもご飯と一緒に炊いてみるとその味自体は同じですが、食感の違いが味に大きく影響しています。
もち麦を入れて炊いたご飯は押し麦独特のパサパサ感がなく、もっちりとしてすごく食べやすくなります。
味わいは同じでもうるち性かもち性かで、美味しさの感じ方もずいぶん変わります。
実際にウチで押し麦ごはんを炊いても、珍しがって食べるのは1回だけで、あとは「また麦ご飯か・・・」ってなります。
あのパサッと感がエサっぽく思えてしまうようですね。
さっぱりと炊きあがるのが押し麦の特徴なので、食べ慣れていないとそんな風に思ってしまうのかもしれませんね。
その食感が気にならないのであれば押し麦はお値段が安く手に入りやすいので、もち麦よりも気軽に食べられるというメリットもあります^^
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もち麦の栄養効能は?
メーカーによりますが一般的には精製されている押し麦よりも、外皮を残す加工をしているもち麦のほうがビタミン・ミネラルが多く含まれています。
もち麦がブームなのでもち麦はスゴイ!みたいな宣伝文句はあちこちで見かけますが、もち麦・押し麦両方を比較した場合数値でみると栄養的にはものすごい差があるわけではないです。
もち麦のほうがタンパク質と食物繊維が若干多いかな・・・程度で、栄養的にはどちらを食べてもいいんじゃないかと思います。
元々体に良いものですしね。
もち麦で注目されているのは食物繊維のβグルカン。
うるち性の押し麦よりもち麦のほうが若干含有量は多いです。
水溶性食物繊維であるβグルカンは体の中でゼリー状に変化し糖質や脂質など余計なものキャッチして包み込み、体への吸収を抑制する働きがあります。
そのため血糖値の上昇を抑えたり、コレステロールを下げるなどの効果があるとされています。
また、食物繊維といえば便秘対策に効果を発揮してくれるものですよね。
βグルカンが水分を含んでドロドロになりつつ腸内を進み、汚れたものやいらないものを掃除しながら便を軟らかくして外に出しやすくしてくれます。
いつも便がかたくて・・・という人は水溶性食物繊維をとるとスムーズに出やすくなりますので、もち麦や押し麦を食事に取り入れてみるとうまくいく可能性大です。
不溶性食物繊維を含む食材は色々ありますが、水溶性食物繊維を多く含む食材はそれほど多くないのでもち麦や押し麦が重宝される理由のひとつかもしれません。
うまく活用して健康に役立てましょう。
おわりに
雑穀はとても好きなので、いつもウチのゴハンには数種類の何かが入っていることがほとんど。
雑穀は体にいいものですが体を冷やすもの温めるものなどそれぞれに特性がありますので、そういったことも加味しながら何を食べるかを選択するのもひとつの手です。
例えば麦やハトムギ・アマランサス・キヌアなどは体を冷やしたりむくみを取る性質がありますので、春夏に食べるのがおすすめ。
秋冬には体を温める性質のある、ヒエや黒米・アワ・きびなどがおすすめです。
人気の雑穀は色々ありますがどんなものをとりいれるといいのか?食材の性質を考え合わせながら、もち麦や押し麦をはじめ色々な雑穀も試してみるとよいと思います^^