学校や習い事で行われる習字。
子供が楽しそうに筆で力強い時を書いてくれるのは嬉しいんだけれど、毎回洋服にベッタリと墨をくっつけてくると心の中では「またかー!」と思ってしまいますよね。
墨汁が付いてしまうと洗濯しただけではどうしても落ちないので、着られない服がどんどん増えてしまいます。
でもクリーニング屋さんにお願いしても「ムリ!」と受け付けてもらえないことがほとんど。
墨汁の汚れを家庭で落とすことは出来ないのでしょうか?
墨汁の汚れを洗濯で落とすには?
付いてしまった墨汁のシミが落ちるか落ちないかは、時間の経過と連動しています。
墨汁が乾かないうちに洗えるかどうかがポイントなんですね。
時間が経つにつれて墨汁が衣類の繊維奥までしみこみ乾燥してしまうと、シミを落とすのはかなり難しくなります。
なので子供が墨を付けて帰ってくる頃には完全に乾いていることが多いので、墨は落ちないな~って事になりやすいんです。
少しでも墨汁のシミを薄くするためには何か方法はないのでしょうか?
ここではおすすめの方法を5つご紹介します。
■マジックリン+石鹸
ママたちの間で人気の墨汁落としの方法といえば、マジックリン+石鹸を使った洗濯方法です
まずはやり方をざっとご紹介しますね。
(1)キッチンマジックリンを2~3倍に薄めたら墨汁で汚れた部分を浸し、固形石鹸を直接こすりつけてもみ洗いします
(2)墨がふーーっと浮いてくるのですばやく水で洗い流し、汚れが広がらないように注意してください。
汚れ落ちを確認しまだダメなら、(1)と(2)を何度か繰り返しているうちにだんだん墨汁が落ちてきます。
墨汁が乾いていない場合はこの方法でかなり落ちると思いますが、すでにカピカピに乾いているとかなり手強いです。
墨汁が薄くなったかな~というところまできたら、いつも通り洗濯機で洗ってください。
完璧に落ちなかったとしても洗濯を繰り返しているうちにだんだん薄くなってきます。
■歯磨き粉
上記の方法で落ちなかった場合は歯磨き粉も試してみましょう。
こちらは歯磨き粉の研磨剤で汚れをたたき出す方法です。
やり方は簡単。
墨汁のシミの裏側にぼろ切れやいらないタオルを当てたら、歯磨き粉を墨汁の上に乗せて布に揉み込みます。
もう一度歯磨き粉を適量出したら上から歯ブラシで叩いていきます。
繊維の隙間に歯磨き粉をねじ込んで下に置いたタオルにしみこませるようなイメージです。
汚れが浮いたら水道で洗い、また同じように何度も繰り返してください。
7~8割落ちたかなあというところまで来たら、最後に石鹸で数回洗いましょう。
石鹸は洗浄力が強いのでシミを薄めることが出来ると思います。
ここまで終わったらいつも通り洗濯機で洗いましょう。
■ご飯+石鹸
昔ながらの方法ですが、ウチの母がよくやっていたのがご飯粒を使ったやり方です。
ご飯粒を親指の頭分くらい手に取りのり状に指でつぶします。
墨汁のシミの上にご飯をのせて水も少し加え、ちょっと粘りが出るように水分調整したらシミの上で揉み込みます。
すぐに洗い流し、同じように2~3度繰り返して少しずつ薄くしていきましょう。
最後に固形石鹸でしっかり洗い、いつも通り洗濯機で洗ってください。
■市販の染み抜き剤
シミの状態により落ちるか落ちないかはわかりませんが、市販の染み抜き剤を買っておくと洗濯のストレスを減らすことが出来ます。
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■染み抜き専門店に依頼
大事なお洋服なら染み抜き専門店に相談してみるのもアリです。
普通のクリーニング店やチェーン店に墨汁の染みつきの衣類をお願いしても、良い返事がもらえないことがほとんどですので専門店で腕のいい人を探してみましょう。
墨汁汚れを防ぐには?
子供に服を汚さないようにと言ってもあまり意味がありません。
それよりもお習字の日には汚れてもいい服や、汚れが目立たない色のお洋服にする方が精神的にもラクです。
墨汁で汚れてシミが取れなくなった洋服があればお習字のある日はそれを着せるのも手ですし、黒色のお洋服にすれば墨を付けてもあまり目立ちませんよね。
子供は汚すのが仕事みたいなものですから、汚れるのが当たり前と思っておいた方がいいかもしれません。
うるさく汚すな!と注意すると習字ではなく「汚さないこと」に気が集中して本末転倒になるって事もありますので、汚れに関してはほどほどにしておきましょう。
おわりに
墨汁ってなぜか洋服の目立つところばっかりにつけてしまいますよね。
私自身も中学までずっと書道を習っていたので、墨汁は相当付けまくりましたが母は全く文句を言いませんでした。
なぜなら・・・墨が付いても本気で落とそうとしていないからです(笑)
先ほどご紹介したご飯を使った方法で、とりあえずの汚れは取りますがシミが残ろうがあまり気にしていません。
墨汁を付けたことを怒らない代わりに、必死に洗いもしない。
いつも通りの洗濯をするだけなので怒る必要もないってことですね。
これくらいテキトーに構えているのが疲れないコツかもしれません^^