お誕生日やクリスマスなどに用意するデコレーションケーキ。
買うのもいいけどやっぱり自分で作ってみたいですよね^^
生クリームは何とか塗れたとしても、スポンジケーキがどうしてもうまくいかない~!という方は結構多いです。
ちゃんとやったはずなのに膨らまなかった・・・ぼそぼそするなど失敗するという声をよく聞きます。
このページで 共立てのスポンジケーキが膨らまない原因や、ふわふわしっとりに焼き上げるコツについてご紹介します。
スポンジケーキが膨らまない原因は?
レシピ本に書いてあるとおりにやっているのに硬いスポンジになっちゃった・・・
スポンジケーキが膨らまないとガッカリしてしまいますよね。
スポンジケーキなどシンプルなものほど意外と難しく、ちょっとしたことが失敗につながります。
膨らまないのには必ず理由があります。
共立てスポンジケーキが膨らまないのはどうしてなのか?原因を探ってみましょう。
■器具が汚れている
泡立てるときに使うボールや泡立て器などに油汚れが付いていると、卵が泡立ちにくくなります。
使う器具類はすべて洗剤でしっかり洗い、汚れを落としておきましょう。
■冷えた卵を使った
冷蔵庫から出してすぐの冷たい卵で泡立てていませんか?
卵が冷たいと泡立ちにくいので、しっかりと泡立つまでに時間がかかりますし卵のコシも切れやすくなってしまいます。
卵は使う1時間前には冷蔵庫から出して常温に戻し、湯煎で人肌になる程度まで温めたものを使って泡立てましょう。
その際に砂糖も全部加えて溶かしてから泡立てるようにすると、砂糖の溶け残りがなくキレイに泡立てることができます。
■泡立てが足りない
卵の泡立てが足りないことがスポンジケーキが膨らまない一番の原因です。
レシピ説明でも泡立て終わりの目安がわかりにくかったりしますよね。
泡立てた卵を泡立て器ですくってたらしてみたときに、しばらくその跡が消えないくらいになるまで泡立てるのがコツ(共立ての場合)。
スーッと消えるならまだ泡立て不足です。
スポンジケーキを作るなら泡立て器を使って手でやるのではなく、必ずハンドミキサーまたは置き型ミキサーを使ってやるのが成功の秘訣。
手立てだとどうしても疲れてしまい、泡立てが不完全な状態で終わってしまうことが多いんです。
ハンドミキサーをうまく使えば卵をしっかりと泡立てることができますので、ぜひ使ってみてください。
お値段も1000円台からありますのでお手頃です^^
また泡立てすぎると逆に焼いた後にしぼみやすくなるという考えもありますが、泡立てが足りないよりは泡立てすぎた方がはるかにマシなのです。
もしも泡立てすぎたとしても粉を合わせるときに多めに混ぜれば調整できますので、泡立てすぎはそれほど問題ではないです^^
■混ぜすぎ
しっかり泡立てた卵に粉やバターなどをあわせるときに、卵の泡を消してしまうほど混ぜすぎてしまうとスポンジケーキは膨らみません。
卵の気泡力で膨らむので、泡を消しすぎれば膨らまないのは当然です。
でもこの加減が難しくて、混ぜるのが足りなくても粉っぽくてきめの粗いスポンジになってしまうんです。
混ぜすぎても混ぜなさすぎても美味しいスポンジにはなりません。
何度もやって感覚で覚える敷かないのですが、粉やバターを混ぜだんだん卵となじんできたときに艶が出て「ふっ」と軽くなる瞬間があるんです。
そこが「混ざったよ~」のサインなのですが、たぶん何度も作っているとこの瞬間がわかるようになると思います。
■オーブンを予熱していない
スポンジケーキの生地が出来上がり型に入れてさあ焼こう!という段階になって、オーブンが温まっていなかったら失敗したも同然です。
オーブンは必ず予熱し、生地が出来上がるまでにスタンバイさせておきましょう。
オーブンのクセにもよりますが、スポンジを170度で焼くなら10~20度高め設定にしておくのがポイントです。
オーブンをあけてスポンジ生地を入れるときにどうしても庫内の温度が下がってしまうので、それを見越してちょっと高めにしておくとちょうどいい温度設定になります。
■開け閉めしない
スポンジケーキの生地をオーブンに入れて焼く際に、焼けたかどうかが気になってオーブンの扉を何度も開けてしまうと温度が下がって膨らまなくなってしまいます。
少なくともスポンジケーキの8割程度が焼けるまでは、決して扉を開けないでくださいね。
■材料を用意していない
スポンジケーキの材料をすべて用意してから作業に取りかかっていますか?
粉はふるっておく、バターは溶かす、卵は温めるなどスポンジケーキを作るには色々な下準備があります。
初心者さんなら最初に全部計量し下準備を終わらせた状態にしておかないと、必要なときに必要なものがなくタイミングがずれることでスポンジケーキが膨らまない原因にもなります。
例えば卵と砂糖で泡立てが完了したのにバターを計量していなかった場合。
急いでバターを用意したとしても、その間に卵の泡はどんどん消えていってしまいますよね。
よくありがちなのは、生地はできたのに型の準備ができていないというパターン。
せっかくいい感じに混ぜ終わったのに型入れのタイミングが合わないと、生地の状態もどんどん変化してしまいます。
慣れないうちは特に材料などの準備は必ず最初にやっておき、あとで慌てないようにするのが失敗しないコツです。
■材料やレシピを変えてしまう
本に載っているレシピだと砂糖が多いな・・・と、勝手に量を減らしたり、薄力粉を使わず中力粉や強力粉で代用するなど勝手にアレンジしてしまうのはスポンジが膨らまない元になります。
材料にはそれぞれ役割があるので、全体のバランスが取れていないとうまく焼くことが難しくなります。
例えば砂糖には保水性がありますのでむやみに減らせば泡立て具合が全く違ってきますし、焼き上がった後のスポンジのしっとり感にも影響します。
薄力粉でないものを使えば、小麦粉の粘りが出てふっくらと焼き上がりません。
スポンジケーキのレシピは何度も試作し1g・10g単位で分量を微調整しながら、一番いい焼き上がりになるように数字が作られています。
なので勝手に分量は変えずそのままのレシピで作るようにしましょう。
アレンジするのは何度も何度も作って、スポンジケーキが思いのままに焼けるようになってからで遅くはありません。
■手順が頭に入っていない
まさか・・・とは思いますが、スポンジケーキの作り方が頭に入っていないまま作業に取りかかってしまうのは失敗の元。
作り始める前に作り方の手順をざっくりと頭に入れておかないと、作業がスムーズに進まずタイミングを逃しうまくいかなくなります。
材料は用意し作業工程を覚えた状態で作り始めて、わからなくなったときにレシピ本をチェックするようにしましょう。
おわりに
スポンジケーキはケーキ作りのキホン。
シンプルなだけに失敗もわかりやすく、美味しいかそうでないかがはっきりしやすいので最初はとても難しいと思います。
何度も作っていくうちに適切なタイミングや混ぜ具合など「ここだ!」「今だ!」という感覚がつかめてきます。
一つ一つの工程を意識しながら作れば、きっとふんわりしたスポンジが焼けると思います^^