梅の出回る季節はちょっと気合を入れて、毎年梅干しを漬けるという方も多いと思います。
毎日のご飯作りとは違う楽しみがありますし、作ったものがどうなるんだろう?というワクワク感がいいですよね。
でも梅干し作りは終わるまでに意外と期間がかかりますから、完成するまでに何かが起こってしまうこともよくあります。
その代表的なものといえば「カビ」。
手作りの梅干しに見慣れない白いものがあった時はどうしたらよいのでしょうか?
このページでは、その物体は本当にカビなのか?見分け方や対処法についてご紹介します。
梅干しについてる白いのはカビ?
梅干し作りが最後まで順調に行けばよいのですが、途中から梅干しの様子がおかしくなり「あれ?」ってことも。
昨日までは全然大丈夫だったのに今日になったら梅干しにカビっぽい白いものがついてるんだけど・・・などの突然の変化はよくあることです。
あなたの梅干しの白いものはカビなのかそれとも・・・?
■塩の結晶かも!
塩分18%以上で漬けたしょっぱい梅干しの場合、干した状態によっては塩が吹いたり梅の結晶が出てくることがあります。
こういった場合はカビではなく結晶ですので心配は要りません。
梅干しについている白いものを竹串等でそーっと取ってみて、硬い粒のようなものだったら塩の結晶の可能性大です。
その他の見分け方としてはその白いものをお湯に入れてみて溶けたら塩、とけなかったらカビまたは酵母かもしれません。
■白い膜やふわふわはカビかも!
梅酢に白いぽつぽつとしたものがいっぱい浮いていたり、白くて薄い膜のようなものがついている時はカビの可能性大です。
梅干しについたカビの対処法は?
大切に作った愛着のある梅だと思うので、カビだからといって作っている途中のものを丸ごと捨ててしまうのはあまりにも悲しい・・・。
梅干しについている白いものがカビと判断された場合はどうしたらよいのでしょうか?
白っぽいカビがちょっと生えてるんだけど・・・程度の軽いものならやり直しが可能です!
では6つの工程をさっそく見ていきましょう
(1)梅と梅酢を取り分けます
梅干しをざるにあけて梅酢と別にして取り分けます。
赤シソも再度カビの原因になる可能性もありますので、カビてるものは捨ててしまいましょう。
↓↓↓
(2)梅をきれいにします
ボールに焼酎とカビた梅干しを数個ずつ入れて丁寧に洗います。
焼酎が濁ったら捨てて新しい焼酎を入れ同じように洗ってください。
焼酎スプレーとキッチンペーパーを使ってきれいに拭いてもOKです
↓↓↓
(3)梅を干します
土用干しと同じような感じで梅をざるに並べて太陽に当てて両面を乾かします。
↓↓↓
(4)梅酢の処理
梅酢はキッチンペーパーを使って漉し、酸に強いホーロー鍋などに入れて火にかけ煮立たせたら弱火にしてあくを取ります。
火を止めそのまま冷まします。
梅酢が濁っていたりヘンな臭いがするという場合は使わない方がいいです。
全部捨てて市販の梅酢を使いましょう。
↓↓↓
(5)容器を洗う
梅干しの入っていた容器やふたなど全部きれいに洗い乾かしておきます。
完全に乾燥したらスプレーに入れた焼酎で容器の内側をまんべんなくスプレーしましょう。
(6)漬けこみ
容器に梅を入れたら梅酢を注ぎ入れます。
量が足りないようなら市販の梅酢を用意して追加してください。
これでまたもどの梅の状態に戻すことができました。
梅干しの塩分は少ない方が食べやすいですし塩の取り過ぎによる影響が心配な方も多いので、低塩分で梅干しを作る方が多いですが塩を少なくしすぎるとカビが出やすくなります。
慣れないうちはしょっぱい梅干しからチャレンジしてみるとより作りやすいと思います。
あまりにカビが連続して出るようならレシピも再検討してみてくださいね^^
おわりに
梅干しを自分で作ってみると、モノ作りって大変なんだなあ~って思います。
梅の状態をいつもチェックして痛みはないか?濁りはないか?カビは大丈夫か?などその管理には気を抜くことができませんよね。
そんな毎日の積み重ねと努力で美味しくてふくふくした梅干しが出来上がるんだなと思うと、その一粒がものすごく有り難いものに感じて自分で作った梅がむやみにバクバク食べられなくなるかもしれません^^
梅干しは管理するという手間がかかりますが、基本さえはずさなければそんなに難しいものではありませんのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
梅干しに生えたカビをきれいに退治したらあとは美味しくなるのを待つだけ。
目を光らせつつしっかり最後まで管理して美味しい梅干しに仕上げましょうね♪