生でも加熱してもおいしく食べられる長ネギ。
メインとなる食材を引き立てるのに欠かせない味わいを持っていますよね。
ウチでは冷蔵庫に必ず常備してある野菜のひとつで、毎日何かしらの料理に長ネギを使っています。
このページでは食生活でも身近な長ネギにはどんな栄養や効能があるのか?
その効果的な食べ方についても見ていきたいと思います。
長ネギの栄養や効能は?
白ネギや根深ネギなどとも呼ばれる長ネギ。
長ネギの白い部分にはビタミンCや硫化アリルが、緑の部分にはβカロテン・ビタミンK・カルシウム・葉酸・カリウムなどが含まれています。
ここでは主な成分である、βカロテンや硫化アリルについて詳しく見ていきましょう。
■βカロテン
体の中で必要なぶんだけビタミンAに変わるβカロテン。
皮膚や粘膜の細胞を正常に保ったり、免疫力アップや活性酸素をおさえる・生活習慣病から体を守るなどの作用があると言われています。
βカロテンは長ネギの緑の部分に多く含まれていますので、捨ててる!という方も多いかもしれませんが料理にうまく活用しましょう。
青い部分の内側にはヌルヌルしたものが入っているのでキモチワルっ!って思うかもですが、これは「フルクタン」という食物繊維で甘みもあるんです。
免疫力を高めたり血糖値の上昇を抑えたりという作用もありますので、緑の部分も積極的に食べるようにしましょう。
緑の部分を好きな大きさにカットし冷凍庫に保存しておけば、味噌汁や炒め物などにも気軽に使えますのでぜひやってみてください。
ネギの保存方法に関する記事もよかったらご覧くださいね^^
長ネギの保存法 長持ちさせるには?期間はどれくらい?
■硫化アリル
長ネギ独特の辛味やニオイの元でもある硫化アリルは、殺菌・解毒作用や血行促進・食欲アップ・疲労回復・喉の痛みの軽減などの効果が期待できるとされている成分です。
ネギは体を温める働きがあるため、風邪を引いたときにおすすめの食材でもありますよね。
風邪のときはネギをたっぷり入れた味噌汁を飲むと血流をよくして体温を上げ汗を出し熱をさましたり、硫化アリルの殺菌作用のパワーとダブルで体に働きかけ風邪の症状を緩和させてくれます。
長ネギの効能をうまく利用しているといえますね。
長ネギの効果的な食べ方は?
そのまま食べても栄養いっぱいのネギですが、その栄養をムダなく摂取するためにはどのような食べ方をすればいいのでしょうか?
■ビタミンB1と一緒に
長ネギの硫化アリルにはビタミンB1の吸収を高める働きがあるので、ビタミンB1が多く含まれる豚肉や納豆・うなぎなどと組み合わせると効率よく栄養摂取することができます。
疲労回復や新陳代謝をアップしたいなら、長ネギにビタミンB1を組み合わせ食事にとりいれてみましょう。
■スープごと
ネギをスープなどに入れて使う場合は、汁にネギの栄養成分が出ていますので汁ごと食べるようにしましょう。
■生で食べる
硫化アリルは加熱するとその効果も薄れてしまうので、生で食べるようにしましょ。
■油で炒める
βカロテンは油と組み合わせると吸収率が高まるので、油で炒めるとよいです。
ゆっくり炒めると甘みは出ますがビタミンCが壊れやすくなりますので、さっと炒める程度にしておきましょう。
■納豆+ねぎ
ネギと納豆には血栓を溶かす働きがあるため、この2つを組み合わせて食べれば血液さらさらに役立ちます。
納豆の血栓予防の効果は12時間程度と長く続くので、夕食時に納豆+ネギで食べると良いです。
■食べ過ぎない
ネギの効果的な食べ方は「食べ過ぎない」ことでもあります。
ネギを生で食べすぎると気持ち悪くなったり胃や腸に刺激が強すぎて痛みが出ることもありますし、口臭・体臭の元にもなりますので注意が必要です。
特にニオイ成分は体から抜けるまでに16時間程度かかるとされていますので、生ネギを食べ過ぎてしまうと次の日になってもまだ臭っている・・・なんてことにもなりかねません。
体に良い成分がたくさん含まれている長ネギですが、結局は食べすぎれば逆効果。
適量を食事にとりいれてバランス良く食べるのが、最も効果的な食べ方です。
おわりに
以前近所の方にネギをもらったことがあるんですが、その量に驚きました。
5本とか10本とかではなく、袋にドサッ!といれて持って行きなよ~てな感じで。
太くて柔らかそうなネギが30本以上あったんじゃないかと思います。
毎日のようにネギをクタクタに煮る料理が続き腐らすことなく全部食べ尽くしたのですが、その年は風邪を引かなかったんですよね。
ちょっと外に出ただけであっという間に風邪菌をもらってくるのに、やっぱりあのネギのおかげなのかな~と。
冬はネギが甘くて美味しい季節なので色々な料理に使って楽しんでくださいね。