パンに塗ったりヨーグルトや飲み物に入れてもおいしい蜂蜜はどんなものとも相性がよく便利ですよね。
料理に使うと自然の甘みで味に深みが出るのでウチでもよく使っています。
でも困ることが一つ・・・蜂蜜っていつの間にか固まってしまうんですよね。
プラスチックボトルだと逆さまにしても全く出なくなってしまいますし、瓶タイプでも量が少なくなるとガチガチで使えないってこともよくあります。
このページではなぜ蜂蜜が固まるのか?その原因や防止策はもちろん、元のとろりとした状態に戻す方法をご紹介します。
蜂蜜が固まる原因は?
なぜ蜂蜜は白く結晶化して固まってしまうのか?その原因をひとつづつ見ていきましょう。
■ブドウ糖が多い
蜂蜜が固まっていく時は目で見えませんが、花粉を中心としてブドウ糖が結晶化していきます。
ブドウ糖が多く含まれていると固まりやすく、逆にブドウ糖が少ない蜂蜜は固まりにくくなります。
蜂蜜の種類によってブドウ糖が多いか少ないかは違いますので、例えば同時期に2種類の蜂蜜を買って保存環境が一緒だったとしても1つは固まってもう一つは固まらないということが起こります。
結晶化するスピードにもそれぞれ差があるのでそれを知らないと、固まらないから偽物では?と勘違いしやすいでがそうとも限りません。
ただ、中には花粉を取り除いたり混ぜものをしてごまかしているような蜂蜜も存在しますので、買う時には信用のおけるはちみつ屋さんで購入することをおすすめします。
■室温が低い
室温が15度以下になると結晶化が始まります。
■気温差が大きい
同じ家の中でも部屋によって温度差はかなりあります。
例えば昼まで歯暖房のきいた部屋に蜂蜜を置いておき、夜は寒い玄関に戻すというようなことをやっていると気温差が大きいため結晶しやすくなります。
■振動はダメ
蜂蜜に振動が加わると結晶しやすいと言われています。
家庭内で振動が伝わりやすい場所といえば・・・?そう、冷蔵庫の上です!
コレ実は、以前私がやってしまった失敗です・・・。
冷蔵庫の上だとちょっとあったかいから蜂蜜も固まりにくいかな?と思ったらあっという間に固まりました(^口^;)
蜂蜜は暗くて静かなところに保管しましょう。
■長期保存
蜂蜜は保存性が高いので腐る心配がないとはいえあまりにも長期にわたって保存していると固くなりやすいです。
保存が長いと香りも弱くなりますので遅くとも2年以内に食べきったほうが良いです。
蜂蜜が固まるのを戻すには?
ガリガリに固まってしまった蜂蜜はどうしたら元の状態に戻すことができるのでしょうか?
■湯煎で溶かす
時間はかかりますが蜂蜜の栄養を壊さず一番うまくとかせる方法が湯煎です。
鍋に水とお皿を1枚入れて弱火にかけます。
(水の量は蜂蜜の高さと同じくらいにしましょう)
ふたを開けた蜂蜜の瓶を皿の上に乗せてじわじわ熱をかけていきます。
(お皿を1枚かませておくと熱が急激に伝わらないので蜂蜜にとっても良いし、瓶も割れにくくなります)
お湯が40度度くらいになったらいったん火を止めてスプーンで蜂蜜をかき混ぜながら溶かしていきます。
(お湯の温度が高くなりすぎるとせっかくの栄養や酵素が壊れやすくなりますので40度を目安に湯煎を調節しましょう)
蜂蜜をお湯から出したり戻したりして温度が上がりすぎないようにしたり、逆にお湯が冷めないように適宜火をつけて温めましょう。
なんだかんだと溶かすのに1時間近くかかりますが、一度溶かしてしまえばあとがラクなので頑張ってくださいね。
とかす時のポイントは結晶が完全になくなるまで溶かすことです。
結晶の溶け残りがあると再結晶しやすいのでしっかりとかしてくださいね。
湯煎を使うのが一番確実できれいに蜂蜜を溶かす方法ですのでウチでは大体がこのやり方です。
その他時間がある時や蜂蜜の量が少ない時は他の方法で溶かすこともありますので以下3つをご紹介しますね。
■お風呂で溶かす
先ほどの湯煎で溶かすのと同じ方法ですが、お風呂の温度がちょうどいい感じで使えるのでこれもアリですね。
お湯が入らないようにフタをしておきましょう。
■こたつで溶かす
瓶ごとこたつに入れてじっくり時間をかけて溶かします。
ヒーターの近くだと熱くなりすぎますので蜂蜜の溶け具合を確認しながらはじっこに置いたりあったかい所に戻してみたりと移動させながら溶かしましょう。
今日は1日こたつに入ってテレビを見るぞという日にやってくださいね。
■電子レンジ
蜂蜜は電子レンジで溶かすこともできます。
・・・が、おすすめの方法ではないので詳しいやり方は書かないでおきます(笑)
どうしても!という時は使う分だけ蜂蜜をお皿に出して解凍機能で様子を見ながら温めましょう。
蜂蜜が固まるのを防止するには?
■15度以上の室温で保存
15度を下回ると結晶化が始まりますのでこの温度にならないようキープするのが蜂蜜を固まらせない方法です。
あとは秋冬の寒い時期は蜂蜜買わないとか(笑)
毎年新蜜は4月~5月くらいから出回り始めますので、少ない量をこまめに購入してなるべく早く使い切るようにすれば最後まで固まらずに済みます。
■固まりにくい蜂蜜を買う
天然の蜂蜜は温度によって固まってしまうのは自然のことなのですが、その結晶化するスピードは違いますので少しでも遅いものを選ぶのも一つの方法です。
固まりにくいと言われているのはアカシア蜂蜜です。
これはブドウ糖よりも果糖の割合が多いので他の蜂蜜に比べると固まりにくいと言えます。
保管場所や温度などに注意すれば少しは結晶化する速度を遅くすることができるかもしれませんね。
また、新しい蜂蜜は結晶化しにくいのでいつとれた蜂蜜なのか日付を確認しましょう。
アカシア蜂蜜で採れたばかりの新蜜なら一番固まりにくいということになりますね。
■冷凍庫で保存する
結晶化しないように温度管理するよりも簡単なのは固まらないうちに冷凍庫に入れてしまう方法です。
常温に置いておけばザリザリの結晶になってしまう可能性大ですが、冷凍庫なら固い水飴みたいな状態になりますのでかえって使いやすいというメリットもあります。
おわりに
とろりとした蜂蜜の方がなめらかで使い勝手は良いですが、固まってザラザラしたのもなれるとそれはそれで美味しいものですし最近は好んでざらっと固まった蜂蜜をパンに塗って食べています。
スプーンですくえる程度の固さなら、かえって液だれしないので使いやすいですよ^^