テレビ雑誌などでも取り上げられることの多い生姜。
特に冬は冷え性対策などの定番食材としてよく出てきますから生姜紅茶などの飲み物に入れているよって方も多いかもしれませんね。
でも生の生姜はすりおろすとなると少量だといちいちやるのが面倒ですし、やったとしてもおろし金に生姜の繊維がくっついてなかなか取れなかったりと結構イライラするもの。
毎日やるとなるといくら健康のためとはいえ生姜を摂取すること自体が嫌になってしまいますよね。
そこで登場するのが生姜チューブです。
スーパーをはじめ100均でも売っていますし、チューブを押せば使いたい分量だけ出せて無駄なく使えるのがメリットですよね。
でも生姜チューブって生の生姜をすりおろしたのと効果は変わらないのでしょうか。
さて真相は・・・?
生姜の効果はチューブでも同じ?
冷蔵庫に生姜チューブを常駐させ料理に加えて冷え性対策をしている方も多いと思います。
生姜独特の香りもあるし手も汚さず使える便利さは何よりですよね♪
でもこれを生の生姜の効果を期待して使っていていいのでしょうか?
結論からいいますと・・・チューブ入りの生姜と生のすりおろした生姜を比べた場合、効果は同じではないです。
チューブ入りの生姜では効果はあまり期待できないと思っていた方がいいかもしれません
・・・というのは、あのチューブの中にすりおろした100%生の生姜が満タンに入っているのではないからです。
ある生姜チューブ裏面記載の原料をチェックしてみますと生姜の他に入っているのはでんぷん・食塩・デキストリン・酒精・酸味料・安定剤・香料・・・のような感じで添加物が延々と続きます。
生姜チューブは「生の生姜に似た別のもの」という認識に近いかもしれませんね。
チューブ入りのものは生姜のすりおろしそのものを食べているような感覚になりますが、生姜以外の余計な成分がごっそり入っているため生姜に期待する成分も薄くなってしまうのは当然です。
やはり生にはそれなりの効能がありますから便利とはいえチューブを使って同じ効果を期待するのは残念ながらムリなのです。
生姜を冷え性改善に使う時の注意点は?
生姜のチューブは便利だけど効果が薄いなら、めんどくさいけど生姜をすりおろして食べようかなと思うかもしれません。
でもちょっと待って下さい。
生姜を食べれば体が温まるというわけではないのです。
■生の生姜はダメ
生姜チューブよりも生のすりおろし生姜の方を使った方が色々な効能が期待できるというのは確かですが、冷え性対策のために生姜を食べるなら生では逆効果なのです。
生の生姜は「ジンゲロール」という成分が含まれています。
その効能は腹痛や吐き気、乗り物酔いを和らげる他、強い殺菌や解熱作用などがあり体の熱を下げて体の表面を温めるという性質を持っています。
手足など末梢の血液の流れをよくするものの体の芯を冷やしてしまいますので冷え症には向きません。
風邪の引き始めには生の生姜が効果を発揮するのですが冷え症にはダメってことですね。
生姜ならどんな食べ方をしても体が温まるという認識は強いと思いますが、やはり症状にあった使い方をしないと悪化させてしまうのです。
冷え性対策にと今まで生の生姜をすって食べていたという場合はちょっとショックな話ですね~(^口^;)
チューブ入りの生姜もダメ。生の生姜もダメ。
では冷え性のために生姜を使う場合はどうしたらいいのでしょうか?
■加熱&乾燥した生姜を!
冷え性対策として生姜を食べるならではどんな食べ方がいか?というと加熱して食べるもしくは乾燥生姜がおすすめです。
生の生姜に含まれる「ジンゲロール」という成分は加熱すると「ショウガオール」という成分に変わり血行を良くして体を芯から温める性質に変わります。
★生姜を加熱するときの注意点は?
生姜を加熱して料理に使う場合は100度を超えないように注意してください。
100度以上になるとショウガオールの恩恵を受けられないばかりか生姜の辛みもない上に苦みが出たりして味の面でも影響があります。
例えば天ぷらなど揚げ物に生姜を入れた場合は、温度が100度を余裕で超えますのでダメってことですね。
★粉末生姜を選ぶ時の注意点は?
粉末生姜を選ぶ際はどのように加工したものかを確認したほうが良いです。
粉末生姜なら加熱・乾燥の加工がされているものだと冷え改善のために必要なショウガオールが増えますのでこういったものを選びましょう。
加工過程がわからない場合は商品名に「蒸し生姜粉末」などと書かれたものを選べばOKです。
加熱調理して使うよりも粉末の方がお手軽ですし必要な分だけ使えるので無駄がなく重宝しますので1つあると便利です。
個人的にはその効果とお手軽さで、ダンゼン粉末生姜を使うのがおすすめです(^v^)
粉末生姜は自分でも作ることができますがその手間を考えると買ったほうがずーーっとラク♪
ウチでも常備してあるんですが飲み物も料理もぜ~んぶ粉末生姜を使っています。
生姜粉末は少量でも辛みが強いので使う時は加減するのを忘れないでくださいね。
■冷え性対策には生姜ココアを!
テレビ雑誌などでも冷え症改善の飲み物として生姜紅茶が知られていますが、もう一つおすすめなのが生姜ココアです。
生姜は体を温めてくれる効果がありますが冷めるのも早いんです。
それを補ってくれるのがココア。
ココアはじわぁーーーっと温まっていきその持続力も長いのがメリット。
まずはしょうがのぽかぽか・次にココアのぽかぽかが時間差で来ますから長時間体を温め続けてくれるのです。
作り方はとっても簡単。
用意するものは純ココア(無糖のココア)・黒糖・粉末生姜・牛乳の4つ。
純ココアと黒糖をカップに入れて熱湯を少し注ぎペースト状にしばらく練ります。
これをやっておくとココアの粉っぽさが消えておいしくなりますので3分くらい頑張るとおいしくなります。
最後に粉末生姜と温めた牛乳を加えたら完成です。
温かいうちに飲めばじわ~っと体の芯からホカっとします。
真冬の寒い時はこれがかなり効きますのでぜひやってみてくださいね。
おわりに
冬になると生姜チューブを持ち歩いて、どんな料理も生姜味にしてしまう生姜ラーなる人たちもまだまだいらっしゃいます。
生姜チューブから粉末生姜に切り替えて、より効果的な冷え性対策を始めるきっかけになればなあと思います。
あなたの周りにもチューブ派がいたらぜひ教えてあげてくださいね(^v^)