初めてニオイを嗅ぐとナニコレ!?ってなる不思議な調味料・ナンプラーは、ものすごく個性的。
クセが強いので、好きかキライかがはっきりと分かれます。
最近はスーパーでも世界の調味料が簡単に手に入りますので、ナンプラーは常時陳列されていますから気になっているという方も多いんじゃないかと思います。
料理には使ってみたいけれど、その使い方がイマイチわからないと一瓶買うには勇気がいりますよね。
このページではナンプラーとは何なのか?の基本的な事をはじめ、使い方やコツなどについてご紹介します。
ナンプラーとは?
ナンプラーとはイワシなどの小魚を塩漬け・発酵・熟成させたタイの調味料です。
日本で言うところの醤油みたいな位置づけで使われます。
ナンプラーに似たものには、ベトナムのニョクマムやフィリピンのパティス・日本のしょっつるやいしるなどがあります。
各国それぞれに特徴があり味や香り・塩分なども違いますが、ナンプラーに一番よく似ているのはベトナムのニョクマムです。
この2つは使う材料や製造方法はほぼ同じで、ナンプラーのほうが塩分が強く熟成期間が長いという違いがあります。
見た目的にはナンプラーは透明感のある褐色なのに対し、ニョクマムはもうちょっと色が濃いめです。
でも両方比べないと、どっちがどっちだかわからないです。
ナンプラーとはどんな味?
ナンプラーの味を口で説明するのは結構難しいですが簡単に言うなら・・・生臭くてしょっぱい複雑な味?でしょうか。
塩分は醤油よりも断然強いです。
臭いんだけどそれがイイ。
クサイといいながらもまた手を出してしまうような、そんな中毒性があります。
ナンプラーを発酵・熟成する過程でうま味が作られ、それが独特の香りや味となり料理に使うと深いコクが出てとても美味しくなります。
生臭い味や香りも調理によってうまく生かされるのですね^^
ナンプラーの使い方は?
ナンプラーは強い塩気と香り・味があるため、使いすぎないようにするのがポイント。
クセの強さはハンパないので、ちょっと加えただけでその料理がガラリと変わるからです。
様子を見つつ適量のナンプラーを使う事で、いつもの料理がグッと深みを増しエスニックな味わいを堪能することができます。
また、独特なニオイを少し抑えめにしたいというときは料理の最初に加えてしっかり加熱することで香りも穏やかになりやすいです。
ではどんな料理に使うとよいのか?
スープや炒め物・サラダや肉料理などオールマイティに使えますが、まずはチャーハンやビーフン・焼きそばやパスタなど手軽に作れるメニューからちょい足しで使ってみるといいかもしれません。
ナンプラーのニオイにまだ慣れていないようなら、しっかり加熱することでうまく調整できますしね。
先日はナポリタンのパスタに、ケチャップと一緒にナンプラーで味付けしたらとっても好評でした。
いつも食べてる味なのに何かが違う!?何入れたの~?みたいな感じです。
あと簡単なのはスープのちょい足しです。
鶏ガラベースのシンプルな野菜スープを作り、味付けのときにナンプラーをプラス。
湯気と一緒にふわぁ~っとエスニックな香りが漂います。
市販のインスタントスープの素を使うなら、ナンプラーの塩分を加味してちょっとお湯を多めに入れておくとちょうど良い味になります。
こんな使い方ならナンプラーはどうやって使えばいいんだろう?と悩まず、身近なメニューでどんどん活用できそうな気がしませんか?
ナンプラーだからとあまり深く考えず、お醤油を使うような感覚で置き換えれば意外とどんなものでも合います。
味に慣れてきたら加熱なしでそのまま食べる使い方もやってみましょう。
おすすめはドレッシングです。
一番簡単なのは、マヨネーズにナンプラーをちょい足ししたマヨネーズソースです。
マヨネーズならどのメーカーのを使っても、あまり味のばらつきがないので失敗がないですしね。
分量はお好みの割合でOK。
生野菜サラダのドレッシングとして使うのはもちろん、蒸し野菜・茹でた肉のタレとしてもぴったり。
ウチではよくれんこんや人参・さつまいも・里芋などの根菜や鶏肉などを小さなセイロで蒸して食べることがあるのですが、その時に使うたれのひとつとしても重宝しています。
七味唐辛子などを加えて辛味をプラスすると、マヨネーズのまろやかさにピリッとした辛味がきいて味がグッとしまります。
混ぜるだけで簡単にできるので試してみてください^^
おわりに
タイ旅行をした際にナンプラーの味と出会ったのですが、滞在中はとにかくそのニオイがうっとおしくて食欲もゼロ。
何を食べても酸っぱいような甘いようなクサいような?普通じゃない味に慣れず、これは美味しい!という料理にヒットしないまま帰国。
タイには美味しいものがあると思っていたのに、残念だったな~なんて思ったのです。
でもしばらくたってからタイで食べたあの不思議な味が何となく気になって、人気のタイ料理を食べに行ってみたらアレ?美味しい!と。
あの時はたぶん独特の味付けに自分の舌が追いつかなかっただけなんじゃないかと、今さらながら自己分析。
もう一度タイに行って、ホントの料理の味を堪能してきたいとただ今計画中です^^