季節の変わり目には、コートなど大物衣類をクリーニングに出すことが多いですよね。
特にお気に入りのコートは冬の間にため込んだ汚れを落とし、また気持ちよく着られるようにメンテナンスしておきたいものです。
ドライクリーニング後に気になるのは保管方法。
クリーニング屋さんに出した衣類が帰ってくるときは、必ずビニール袋に入れてありますがこれはいつもどうしていますか?
外したほうがいいのか、それともビニール付きのまま保管したほうがいいのか迷ってしまいますよね。
このページではクリーニング後のビニールの疑問や、衣類を保管するときのポイントをご紹介します。
クリーニング後のビニール袋は取る?
スッキリと洗濯されて、1着ずつビニール袋がキレイにかけられた状態で帰ってきたクリーニング済みの衣類。
ワイシャツなどクリーニングされた物をすぐに着用するならビニールから出しますが、次のシーズンまで保管するようなコート類などの場合はビニールカバーを取ったほうがいいのか?付けたまま保管する方がいいのか悩みますよね。
さてどうしましょ?
先に結論から言ってしまうと、クリーニング屋さんに聞いてみるのが一番確実です!
クリーニングのやり方は同じだったとしても細かい部分は各店によって違いますので、ビニールから出した方がいいかどうかも答えが違うんです。
ただ、一般的にはクリーニングのビニールカバーははずした方が良いとされることが多いのは事実。
ではなぜビニールをはずした方がいいのか?その理由は2つあります。
■カビや湿気を防ぐ
クリーニング後のビニールカバーは、お客さんが持ち帰るまでの汚れやホコリ防止のために付けるだけのペラペラのビニール。
衣類の保管に便利なように付けているわけではないのです。
なのでビニールに入れたまま保管していると空気が流れず湿気やカビの原因になる場合もありますので、クリーニング済み衣類を受け取った後はビニールを外して保管した方が良いとされています。
湿気・カビに関してはもう一つ理由があります。
クリーニングに出した衣類はスチームを使ったりしますから、その湿気がまだ衣類にこもっている状態で仕上げ包装をしてしまう事もあるんです。
そんなときはビニールカバーの中に熱による湿気がこもっていますので、そのままにしておくとやはりカビが出る元になるんです。
繁忙期や流れ作業でやっているようなお店だと、もしかしたらこういうことが起こりやすいのかもしれません。
以上のような理由から、クリーニング後のビニールは取って保管した方が良いとされています。
■乾燥不足のため
ドライクリーニングをした場合、使用した溶剤を完全に乾燥させるという工程がありますが厚地の衣類や素材によっては、乾燥が不十分な事もあります。
きちんと乾燥していないにもかかわらず仕上がった物としてお客さんの手に渡ってしまうと、ちょっと危険。
もし衣類にドライ溶剤が残っているものを身につけると、ヒリヒリしたりかゆくなったり赤くなるなどの症状が出たりします。
それを防ぐ意味でもクリーニングから帰ってきた衣類は、ビニールを取って湿気を飛ばししっかり乾燥してから保管した方が良いとされています。
クリーニングしたものに溶剤が残っていたとしても、家庭で再度風を通して衣類の乾燥をすれば皮膚疾患などの心配がなくなりますから決して口に出しては言えない内部事情による理由もあるのです。
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いつもクリーニングをお願いしているお店が2つあります。
ひとつはオヤジさん1人でやってる個人店・もう一つはスーパーの一角にあるチェーン店です。
その両方にクリーニングのビニールをどうしたらいいのか聞いてみました。
その答えは全く逆。
個人店のクリーニング屋さんはビニールをかけたままでも良いとのこと。
しっかり乾燥させているのはもちろん、衣類に熱があるうちに包装したりなんてこともないから大丈夫だし自分もビニールに入れたまま保管してるよ~と。
もちろんクローゼットの湿気には注意しなきゃいけないし、たまには衣類を外に出して空気を通すのも大事だけどねという話を聞きました。
そして先ほどご紹介したドライ溶剤の残留について詳しく教えてくれたのもココの店主です。
次にチェーン店のほうに同じ質問をしてみると、当然衣類の受付の女性は取り次ぐだけですからすぐ答えは出ませんので「聞いておきます」とのことでした。
数日たって行ってみると「ビニール袋から出してください」という答えは返ってきたものの、その理由まで聞くことはできませんでした。
推測になりますがやはり溶剤残留の危険を防ぐためではないかなあと思います。
・・・というわけで、どんな風に洗濯したのかを一番よく知っているのは、クリーニング屋さんですから直接聞いてみて指示通りの対応をした方が良いと思われます。
いちいち聞くのもめんどくさい・・・というならビニールを外しておけば安心です。
風通しの良いところで陰干ししてからクローゼットなどで保管しましょう。
クリーニング後の保管のポイントは?
クリーニングに出した衣類を保管する際は、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか?
■詰め込みすぎない
クローゼットに衣類を保管する場合は、いつの間にかいっぱいになってギューギュー状態って事ありますよね。
隙間なく衣類を詰め込んでいると空気の流通が悪くなりますので、クローゼット内は8割程度にとどめておくようにしましょう。
■湿気を防ぐ
保管場所が湿気の多いところだと、衣類はカビが発生しやすいです。
除湿材や除湿器を利用したり、クローゼットの扉を開けて空気を通し湿気がこもらないようにしてください。
また、湿気は床面に近いほど強くなりますので大事な衣類は上の方に置くようにしましょう
■衣類の日焼けに注意
クリーニング済みの衣類はどこに保管していますか?
もし部屋の一角につり下げているだけなら紫外線や蛍光灯の明かりなどで色あせたり繊維が傷んだりします。
窓の近くなんかにつり下げておくとあっという間に退色します!(経験済み)
光が当たらないところに保管して大事な衣類を守ってくださいね。
おわりに
以前はコート類ならどんなものでもクリーニング屋さんに出していたのですが、ある店にコートを出したら毛がの風合いが全くの別物になったことがあります。
それ以来洗えそうな物は自宅の洗濯機でやるようになりました。
なのでクリーニング屋さんにお願いするのはどうしても自分では無理な物だけ、信頼できるところにやってもらっています。
実際に洗濯機で洗ってみると「これは無理かなあ~」と思っていたものでも、意外と普通に洗えたりキレイに仕上がることがわかりました。
クリーニング屋さんに出すと、アイロンはばっちりかかっているのですが汚れが落ちたんだかどーなんだか?と感じることありませんか?
自宅での洗濯だと水洗いですので、かえってふんわり気持ちよく洗い上がるので気に入っています。
今のところ洗濯による大きな失敗もないので、今年もクリーニングに出すのは1着だけで済みそうです。
思っている以上に自宅でのセルフクリーニングできれいになりますので、試してみるといいかもです^^