バレンタインで初めてのお菓子作り。
失敗せずにできるかな~と今から心配だったりしますよね。
チョコレートって実はとってもデリケート。
ちょっとしたことが原因で艶がなくなったりパサパサになってしまったりと、扱いが難しい一面があるんです。
チョコレート菓子を作るときに、必ずあるのはチョコレートを溶かす作業。
お菓子レシピを見ると、チョコレートを溶かす方法はあまり詳しく書いていないことが多いですが、ホントはとっても大切な行程なんです。
この段階でチョコレートの扱いを間違えてしまうと、最後までうまくいきませんので慎重にやる必要あり。
このページでは、チョコレートを湯煎で溶かすやり方やコツ・適切な温度などについてご紹介します。
チョコレートを溶かす方法
チョコレートを刻んで溶かすだけという単純な作業ですが、家庭でやる場合はチョコレートの量が少ないこともあり温度変化の影響も受けやすく意外と難しいものです。
一番いい状態でチョコレートを溶かすにはどうしたらいいのか?
おすすめは湯煎で溶かす方法です。
ではさっそくやり方を見ていきましょう。
<チョコレートを湯煎で溶かすには?>
(1)道具の準備
チョコレートを扱うときに一番注意しないといけないのは水気。
ボールやゴムべら・まな板や包丁などは水気がないよう、乾いた布巾でしっかりと拭いておきましょう。
それでもまだボールの表面が濡れているなあという時は、ガス火から離した状態であぶって乾かすとよいです。
(2)チョコレートを刻む
チョコレートはかたまりのままですとキレイに溶けませんので、包丁で細かく刻む必要があります。
チョコレートは5ミリ位を目安にざくざくカットしましょう。
右手は包丁の柄を持ち、左手は包丁の背に手を置いて、みじん切りするようなイメージで刻むとうまくいきます。
チョコは硬いので、上から体重をかけるようにしながら刻むのがやりやすい方法です。
細かいほど短時間でキレイに溶けやすくなるので、温度の影響も最小限ですみ失敗を防ぐことにもつながります。
(3)湯煎ボールの用意
大きさの違うボールを2つ用意し、小さめのボールのほうには水を入れて火にかけ50~55度くらいになったら火を止めます。
普通ならお湯入りのボールが大きい方がやりやすいように感じると思いますが、これはチョコレートに湿気がいかないようにするためです。
(3)溶かす
一回り大きいボールのほうに刻んだチョコレートを入れて、温めたお湯が入った湯煎にボールの底をつけます。
チョコレートの入ったボールの底が、湯煎ボールのお湯にちょうど浸かるくらいがベストです。
お湯の温度が低くなったら再度火を付けて温め、50~55度くらいにしてください。
温度が高すぎると溶かしたチョコレートがざらざらになって、舌触りが悪くなるので注意しましょう。
チョコレートを溶かすときに使うのは泡立て器ではなくゴムべらです。
耐熱性のゴムべらを使って、チョコレートに空気を入れないよう静かに混ぜます。
溶けにくいチョコレートがあるときは、ゴムべらでトントン押したりしているうちに自然に溶けます。
チョコレートを溶かすときの注意点は、湯煎にかけた後すぐにチョコに触らず「チョコが溶けてきたな」と見て感じるようになるまで触らないこと。
ゴムべらで混ぜたくなるのをグッとガマンして、溶けてきたタイミングでゴムべらで静かに混ぜます。
こうすることで口当たりのなめらかな溶かし具合になります。
後はゴムべらでむやみに混ぜないことも大事。
空気を含ませないように静かに混ぜることで、チョコレートのなめらかさを出すことができます。
<電子レンジでチョコレートを溶かしてもいい?>
チョコレートの溶かし方には湯煎の他、電子レンジを使う方も多いようですがこの方法はどうなのか?
確かにお湯を使う湯煎に比べると、電子レンジのほうが使い慣れていることもありこちらのほうが簡単そうですよね。
プロの世界ではチョコレートを湯煎で溶かすのが一般的な方法ですし、それ以外のやり方はたぶんやらないです。
チョコレートのなめらかさを失わないよう、柔らかい熱で溶かすなら湯煎がちょうどいいからです。
電子レンジでチョコレートを溶かす場合は、どうしても加熱ムラが起こり、1カ所ばかりに集中して焦げたりしやすいです。
湯煎とちがって柔らかい熱で溶かすというのは難しいです。
こまめに電子レンジをストップして混ぜながらチョコレートを溶かせば、湯煎と同じように「溶かす」ということは可能です。
ただし同じように見えても電子レンジでやるのと、湯煎を使ってなめらかに溶かすのとでは実はチョコレートの舌触りや風味にも影響があるんです。
友チョコ・義理チョコなど多少失敗してもいいような?お菓子に使うのなら電子レンジでもなんでもいいのですが、絶対に美味しく作りたいという時はチョコレートは丁寧に湯煎で溶かして使うようにしてくださいね。
チョコレートを溶かす温度は?
先ほどの項目でチョコレートの湯煎の温度を50~55度とご紹介しましたが、実はチョコレートの種類によって微妙に温度が違います。
一般的に、スイートチョコレートは50~55度・ミルクチョコレートなら45~50度・ホワイトチョコレートなら40~45度が目安です。
色の薄いものほど溶かす温度が低めと覚えておきましょう。