オウチのおやつにもぴったりの寒天を使ったデザートは、初心者さんでも作りやすいので人気があります。
フルーツ入りの牛乳寒天などは、材料もお手軽なので作ることが多いかもしれませんね。
寒天を煮溶かして冷やして・・・という単純な工程なので、他のお菓子作りに比べると簡単ではあるものの寒天の特性を知っておかないと失敗することがあります。
とくに「固まらない!」というのはよくある話。
このページでは寒天が固まらない理由や、その対処法などについてご紹介します。
寒天が固まらない原因は?
せっかくデザートを作ろうと思ったのにどうして固まらないの?なんてことになると、ついイライラしちゃいますよね~
でも素材はとても正直なので、自分がやったように結果が出てしまうんです。
寒天が固まりやすいようその特性に合わせて作らないとうまくいきません。
ではなぜ寒天が固まらないのか?その原因を探ってみましょう。
■寒天が溶けていない
寒天を固めるためには、しっかり煮溶かすというのが一番重要です。
水と寒天を鍋に入れて中火にかけ沸騰させたら、吹きこぼれないように火を弱めてゴムべらでかき混ぜながら2~3分沸騰を続けます。
鍋底が焦げ付きやすいので、混ぜながら加熱しましょう。
この手順を踏んでいれば固まるはず。
やりがちな失敗は、火にかけてちょっと温まったくらいで寒天が「溶けた」と思い込み加熱をやめてしまうことです。
見た目的には寒天が溶けたように見えますが、実は寒天って溶けるまでに時間がかかります。
特に棒寒天の場合はしっかり水でふやかしておいたとしても、角はまだ硬いことが多く溶けにくいんですね。
鍋全体にフツフツと細かい泡が出て沸騰している状態で加熱し、きちんと煮溶かすことが最大のポイントです。
また寒天液を煮溶かすときは水と寒天だけにし、砂糖などは一緒に入れないようにしてください。
しっかりと溶かすためには余計なものを入れないのが鉄則です。
■酸味のあるものと煮ちゃダメ
寒天は酸に弱いという性質がありますので、酸味の強いレモンやグレープフルーツ・オレンジ100%など酸味のあるジュースと一緒に煮てしまうと寒天が固まらない・ゆるいなどが起こります。
寒天は水と一緒に煮溶かして寒天液を作り、荒熱を取ってから果汁と合わせれば失敗を防ぐことができます。
寒天を煮溶かすのはあくまでも水。
ジュースなど水以外の液体で溶かすのは失敗の元になりますので注意しましょう。
■寒天液は冷ましてから
例えば牛乳寒天を作る場合。
予め寒天液を作りそのあと牛乳を加えますが、寒天液が熱々状態なのに冷たい牛乳をドバッと入れてしまうと部分的に固まったり分離したりします。
煮溶かした寒天液は必ず荒熱を取り、牛乳も人肌程度に温めておいたものを合わせるようにしましょう。
■水でふやかす
寒天には棒寒天と粉寒天がありますが、棒寒天は使う前にしっかり水でふやかすというひと手間が必要です。
粉寒天なら鍋に水を入れて溶かせばいいだけなので簡単なのですが、棒寒天はふやかしておかないとうまく溶けません。
初心者さんなら粉寒天のほうが扱いやすいです。
■酵素に注意
パイナップルやマンゴーなど酵素を多く含むフルーツを加えると固まりにくくなることがあります。
生のフルーツを寒天ゼリーに入れるなら、缶詰を使うかフルーツをシロップで煮たものを使うようにしましょう。
■計量間違い
寒天の量を間違えてしまい、液体を固めるほどの寒天が入っていなければ固まりません。
計量ミスはよくあることなので要注意です。
寒天が固まらない やり直しはできるの?
もしも寒天ゼリーを失敗した場合は、やり直しして固めることができるのでしょうか?
寒天がきちんと煮溶けてないことが原因で固まらなかった場合は、もう一度再加熱すれば固まります。
別の理由で固まらなかった場合は、新たに寒天液を作りそれと合わせて再加熱してリカバリーしましょう。
フルーツを入れていたものなら、いったん取り除いてから煮溶かしましょう。
フルーツは寒天液の荒熱が取れたあとに加えてください。
もし何をやっても固まらない!という場合は、好きなフルーツと一緒にミキサーにかけてジュースにして飲んでしまってもOK。
寒天の栄養を捨ててしまうのはもったいないですし、固まらないのならそれを活かせばよいだけ。
何度やってもうまくいかないときもありますので、そんな時は寒天ゼリーからはいったん離れてまた別の機会に挑戦してみましょう。
固まらない理由が分かっていれば、次は失敗することもありません^^
おわりに
寒天はゼリーなどに使うのが主流ですが、毎日のご飯に使う事もできます。
寒天を入れてご飯を炊くとご飯がもちもちとした食感に炊きあがり、冷えても美味しいのでお弁当にもおすすめです。
加える量はお米3合につきスプーン1~1杯半程度の粉寒天が目安です。
ゼリーを作ったあと寒天が余ったままなら試してみてくださいね。